hana_shinのLinux技術ブログ

Linuxの技術情報を掲載しています。特にネットワークをメインに掲載していきます。

useradd/groupaddコマンドの使い方



1 useradd/groupaddコマンドとは?

ユーザ、グループの追加、削除を行うコマンドです。

2 検証環境

CentOS版数は以下のとおりです。仮想マシンは最小限の構成で作成しました。

[root@server ~]# cat /etc/redhat-release
CentOS Linux release 8.3.2011

カーネル版数は以下のとおりです。

[root@server ~]# uname -r
4.18.0-240.el8.x86_64

3 ユーザの追加、削除方法

テスト用のユーザ(user1)を追加します。

[root@server ~]# useradd user1

追加したユーザを確認します。user1が追加され、プライマリグループuser1に所属していることがわかります。

[root@server ~]# id user1
uid=1000(user1) gid=1000(user1) groups=1000(user1)

次に、user1を削除します。-rオプションを指定すると、user1のホームディレクトリも削除します。

[root@server ~]# userdel -r user1

ユーザを確認します。user1が削除されたことがわかります。

[root@server ~]# id user1
id: user1: no such user

4 グループの追加、削除方法

テスト用のグループ(grp1)を追加してみます。

[root@server ~]# groupadd grp1

追加したグループを確認します。grp1が追加されたことがわかります。

[root@server ~]# cat /etc/group|grep -w grp1
grp1:x:1000:

次に、グループを削除します。

[root@server ~]# groupdel grp1

削除したグループを確認します。grp1が削除されたことがわかります。

[root@server ~]# cat /etc/group|grep -w grp1
[root@server ~]#

5 セカンダリーグループの追加、削除方法(usermodコマンドを使う方法)

5.1 追加方法

テスト用ユーザ(user1)を追加します。

[root@server ~]# useradd user1

追加したユーザを確認します。user1が追加され、プライマリグループuser1に所属していることがわかります。

[root@server ~]# id user1
uid=1000(user1) gid=1000(user1) groups=1000(user1)

テスト用グループ(grp1,grp2)を追加します。

[root@server ~]# groupadd grp1
[root@server ~]# groupadd grp2

テスト用ユーザにセカンダリーグループ(grp1,grp2)を追加します。

[root@server ~]# usermod -aG grp1,grp2 user1

テスト用ユーザにセカンダリーグループ(grp1,grp2)が追加されたことがわかります。

[root@server ~]# id user1
uid=1000(user1) gid=1000(user1) groups=1000(user1),1001(grp1),1002(grp2)

5.2 削除方法

テスト用ユーザからセカンダリーグループ(grp2)だけを削除してみます。ここで注意が必要なのは、-Gオプションには、grp2を削除した後のグループを指定します。

[root@server ~]# usermod -G user1,grp1 user1

テスト用ユーザからセカンダリーグループ(grp2)が削除されたことがわかります。

[root@server ~]# id user1
uid=1000(user1) gid=1000(user1) groups=1000(user1),1001(grp1)

6 セカンダリーグループの追加、削除方法(gpasswdコマンドを使う方法)

6.1 追加方法(-a)

[root@server ~]# id user1
uid=1000(user1) gid=1000(user1) groups=1000(user1)

テスト用ユーザにセカンダリーグループ(grp1)を追加します。

[root@server ~]# gpasswd -a user1 grp1
ユーザ user1 をグループ grp1 に追加

テスト用ユーザにセカンダリーグループ(grp1)が追加されたことがわかります。

[root@server ~]# id user1
uid=1000(user1) gid=1000(user1) groups=1000(user1),1001(grp1)

6.2 削除方法(-d)

テスト用ユーザのグループを確認します。

[root@server ~]# id user1
uid=1000(user1) gid=1000(user1) groups=1000(user1),1001(grp1)

テスト用ユーザからセカンダリーグループ(grp1)を削除します。

[root@server ~]# gpasswd -d user1 grp1
ユーザ user1 をグループ grp1 から削除

テスト用ユーザを確認します。セカンダリーグループ(grp1)が削除されたことがわかります。

[root@server ~]# id user1
uid=1000(user1) gid=1000(user1) groups=1000(user1)

Z 参考情報

私が業務や記事執筆で参考にした書籍を以下のページに記載します。
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