- 1 Anacondaとは?
- 2 検証環境
- 3 Anacondaのダウンロード
- 4 Anacondaのインストール
- 5 Anaconda仮想環境の各種情報を確認する方法(info)
- 6 Anaconda仮想環境へのログイン、ログアウトする方法
- 7 Anacondaの自動起動の有効/無効化
- 8 Jupyter Labの起動
- Z 参考情報
1 Anacondaとは?
機械学習を行うには、Pythonだけではできません。Pythonの他に開発環境や各種ライブラリが必要です。Anacondaは、開発環境や各種ライブラリを1つにパッケージングしたものです。Anacondaをインストールすると、機械学習に必要なJupyter Labやpandas等のライブラリが一括してインストールされます。
2 検証環境
CentOS版数は以下のとおりです。
[root@server ~]# cat /etc/redhat-release CentOS Linux release 8.3.2011
カーネル版数は以下のとおりです。
[root@server ~]# uname -r 4.18.0-240.el8.x86_64
3 Anacondaのダウンロード
以下にAnacondaのリポジトリがあります。
https://repo.anaconda.com/archive/
wgetコマンドを使って、Anacondaをダウンロードします。現時点(2022/02/12)で最新版のAnaconda3-2021.05-Linux-x86_64.shをダウンロードします。
[root@server ~]# wget https://repo.anaconda.com/archive/Anaconda3-2021.05-Linux-x86_64.sh
ダウンロードしたファイルを確認します。
[root@server ~]# ls -lh Anaconda3-2021.05-Linux-x86_64.sh -rw-r--r--. 1 root root 545M 5月 14 2021 Anaconda3-2021.05-Linux-x86_64.sh
4 Anacondaのインストール
コマンドプロンプトより、bash Anaconda3-2021.05-Linux-x86_64.shと実行します。
ENTERを入力します。
yesを入力します。
ENTERを入力します。
ENTERを入力します。
yesを入力します。
インストールが完了すると、以下のようなメッセージが出力されます。メッセージのとおり、ログアウトして、ログインしてみます。
再度ログインすると、プロンプトがAnaconda仮想環境のプロンプトに変化していることがわかります。
(base) [root@server ~]#
5 Anaconda仮想環境の各種情報を確認する方法(info)
infoはAnacondaの仮想環境の情報を表示するオプションです。仮想環境では、Pythonの版数が3.8.12であることがわかります。
(base) [root@server ~]# conda info active environment : base active env location : /root/anaconda3 shell level : 1 user config file : /root/.condarc populated config files : /root/.condarc conda version : 4.10.3 conda-build version : 3.21.5 python version : 3.8.12.final.0 virtual packages : __linux=3.10.0=0 __glibc=2.17=0 __unix=0=0 __archspec=1=x86_64 base environment : /root/anaconda3 (writable) conda av data dir : /root/anaconda3/etc/conda conda av metadata url : None channel URLs : https://repo.anaconda.com/pkgs/main/linux-64 https://repo.anaconda.com/pkgs/main/noarch https://repo.anaconda.com/pkgs/r/linux-64 https://repo.anaconda.com/pkgs/r/noarch package cache : /root/anaconda3/pkgs /root/.conda/pkgs envs directories : /root/anaconda3/envs /root/.conda/envs platform : linux-64 user-agent : conda/4.10.3 requests/2.26.0 CPython/3.8.12 Linux/3.10.0-1160.el7.x86_64 centos/7.9.2009 glibc/2.17 UID:GID : 0:0 netrc file : None offline mode : False
6 Anaconda仮想環境へのログイン、ログアウトする方法
適切な用語がみつからなかったので、ここでは、Anacondaの仮想環境に入ることをログイン、Anacondaの仮想環境からぬけることをログアウトと便宜上呼びます。
Anaconda仮想環境からログアウトします。
(base) [root@server ~]# conda deactivate [root@server ~]#
次に、Anaconda仮想環境からログインします。
[root@server ~]# conda activate (base) [root@server ~]#
7 Anacondaの自動起動の有効/無効化
Anacondaの自動起動を無効にします。
(base) [root@server ~]# conda config --set auto_activate_base false
.condarcを確認します。自動起動が無効になっていることがわかります。
(base) [root@server ~]# cat .condarc auto_activate_base: false
このとき、ホストにsshログインします。Anacondaの仮想環境が起動されていないことがわかります。
(base) [root@server ~]# ssh localhost root@localhost's password: Last login: Wed May 11 19:40:21 2022 from localhost [root@server ~]#
Anacondaの自動起動を有効にします。
[root@server ~]# conda config --set auto_activate_base true
.condarcを確認します。自動起動が有効になっていることがわかります。
[root@server ~]# cat .condarc auto_activate_base: true
このとき、ホストにsshログインします。Anacondaの仮想環境が起動されているとがわかります。
[root@server ~]# ssh localhost root@localhost's password: Last login: Wed May 11 19:38:14 2022 from localhost (base) [root@server ~]#
8 Jupyter Labの起動
Jupyter Labの起動についても、簡単に説明します。
MobaXtermを使って仮想マシンにログインします。そして、"jupyter lab --allow-root"と実行します。
Python3をクリックします。
Hellow Worldを実行してみます。
Z 参考情報
私が業務や記事執筆で参考にした書籍を以下のページに記載します。
Linux技術のスキルアップをしよう! - hana_shinのLinux技術ブログ